花園人の季節の足跡

関西の季節や行事を綴るブログです。

2023年08月

投稿がかなり遅れてしまいましたが、後祭の山鉾巡行です。
後祭の山鉾巡行は前祭の山鉾の半分以下の数になりますが、ご神体や胴掛けなど見応えがあります。
11基の山鉾が御旅所から八坂神社に戻られる神様の道を清めました。



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後祭の先頭は橋弁慶山、毎回先頭を務めるくじ取らずです。
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五条の橋で牛若丸と弁慶の戦いが表されています。
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私の知る限りでは2番目は北観音山なのですが、今年は南観音山でした。
聞くところによると、今年から6番目の北観音山と年ごとに順番が入れ替わるとのことです。
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鯉山
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鯉山のご神像は激流を遡る鯉の姿
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今回6番目に来た北観音山
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鈴鹿山
らくだの前懸が綺麗です。
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鈴鹿山のご神体は瀬織津姫神(せおりつひめのかみ)
能面で素顔を隠しておられます。
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去年見事に復活を果たした鷹山
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屋根はまだ白木でしたが、これから色が塗られていくのでしょう。
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後祭の最後を務める大船鉾
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前祭の船鉾は出陣を表し、後祭の大船鉾は凱旋を表します。
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2014年に復活した時は屋根はまだ白木のままでしたが
屋根も塗られて風格が出始めて来たように思います。


今年の花笠巡行は御旅所から八坂神社までの片道順路で、例年よりもかなり短いコースでした。
また、これまでは山鉾巡行が四条河原町交差点を通り過ぎた後に行われていましたが、今年は山鉾が差し掛かる前だったので、ちょっと慌ただしい感じがしました。
理由は分かりませんが、巡行の後の八坂神社での奉納舞踊のことも考えて暑さ対策だったのかも知れません。



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最初に来たのは祇園東の皆さん
小町踊を奉納されます。
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祇園東は芸舞妓さんの混合チーム
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前に座っているのは芸妓の皆さんです。
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後ろには舞妓さんが控えます。
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こちらは先斗町
芸妓さんが歌舞伎踊を奉納されます。
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祇園甲部の皆さん
舞妓さんが雀踊を奉納されます。
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笠がまた可愛らしく思えます。
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最後は宮川町
すべて舞妓さんです。
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宮川町の皆さんはコンチキ踊を奉納されます。
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この後、八坂神社で奉納舞踊も撮りたかったのですが
大混雑で場所もないことでしょうから、ここで帰りました。


山鉾巡行も終盤を迎えました。
ここでは巡行の時の順番が入れ代わり、会所が南側にある鉾から先に進んで行きました。


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山鉾巡行のしんがりを務める船鉾
待機する放下鉾にお先に失礼とばかりに辻回しが始まりました。
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最後の放下鉾、辻回しの準備が始まりました。
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操り稚児人形「三光丸」の稚児舞
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人形に傘が差されました。
人形方の優しさを感じた一場面でした。
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最後の辻回し、お見事でした。
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祇園囃子を聞きながら、通りに入っていく鉾を眺めました。


大きな鉾や曳山は縦長の形をしたものが殆どで、巡行の時はかなり横揺れがします。
鉾に乗る囃子方の人達は、それでも見事に祇園囃子を奏でます。
更に屋根の上に乗る屋根方は尚更怖いでしょうね。
真夏の直射日光をまともに受け、とんでもない暑さかと思いますが、そこから見る巡行の眺めは屋根方の特権でしょう。



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もっとも大きく重いと言われる月鉾が到着しました。
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数年前に測量したデータによると12トンだったそうです。
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月鉾の音頭取りの法被には八咫烏の絵柄が入っています。
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巨体を軋ませながら鉾が旋回しました。
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こちらは菊水鉾
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菊水鉾の音頭取りは頭巾に袴姿
扇子は使わず菊の葉を形どった団扇で合図を送ります。
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優雅な姿を見せながら会所に向って行きました。


都大路を優雅に巡行する山や鉾ですが、会所に戻るとその場ですぐに解体されてしまいます。
ちょっと惜しい気もするのですが、それは悪霊をその場に留めておかないためと言われています。
山鉾巡行で神様が通るお神輿の道を清める儀式ですから、それも致し方がありません。


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鶏鉾の曳き手は赤い笠を被っているので遠くからでもよく分かります。
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割れ竹が並べられ、水を撒いて辻回しの準備が始まりました。
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ヨーイトセ ソレヨーイトセー、辻回しの際の掛け声が聞こえます。
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3~4回ぐらいで直角に方向転換します。
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辻回しの後、会所に向かって行きました。
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その後に来た保昌山
平井保昌が和泉式部に紅梅を持っていく恋物語
ご利益は厄除けの他に縁結びです。
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綾傘鉾の棒振り踊り、今年もお見事でした。


去年の祇園祭の話題と言えば、後祭で196年ぶりに復活した鷹山でした。
今年は一席40万円のプレミアムシートでしょうか。
高いか安いかと思うのは人それぞれでしょうが、私には高嶺の花でしかありません。

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先頭の長刀鉾に梯子が掛けられて先に禿が降りて来ました。
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その後、合力に担がれてお稚児さんが降りて来ました。
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音頭取りが辻回しの合図を送ります。
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長刀鉾が会所に向かって行きました。
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後続の山や鉾が続々と来ました。
手前は油天神山、菅原道真公を祀る山です。
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そして霰天神山、一度も火災に遭っていないことから火除け天神とも呼ばれています。
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占出山の御神体の神功皇后
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孟宗山
らくだの絵柄の胴掛けが鮮やかでした。


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